著者: ZONG 編集部 | ZONG 技術ガイド
ミニ DisplayPort HDMI 変換は能動チップと音声で選ぶQuick answer: HDMI へ変換するなら、能動チップ入りで音声対応を明記した製品を選んでください。4K 60 Hz 4:4:4 は 17.8 Gbps で、HDMI 2.0 の 18 Gbps にぎりぎり収まります。HDMI 2.1 の 48 Gbps 品なら 4K 120 Hz も視野に入ります。給電は 1.0 W 前後を見込みます。
ミニ DisplayPort から HDMI への変換は、能動チップが入っていないと成立しません。信号形式が異なるため、ケーブルだけで変換できる受動品は存在しないと考えてください。当社の検証では、無音や解像度の低下の原因は、ほぼこの 2 点に集まりました。
変換には能動チップが要る
DisplayPort と HDMI は、伝送する信号の作りが異なります。マイクロパケット方式と、TMDS 方式の違いです。そのため相互の変換には、信号を組み直す回路が必要になります。
この回路を内蔵した製品を能動タイプと呼びます。価格は上がりますが、変換の品質と安定性はこちらが上です。受動と書かれた変換ケーブルは、実質的に動作しないと考えてください。
給電はどこから取るか
能動チップは、DisplayPort 側の電源ピンから電力を得ます。規格上の上限は 3.3 V で 500 mA です。変換部の消費が 1.0 W を超えると、起動しないか、解像度が落ちます。
HDCP の対応を確認
保護された映像を流すには、変換部が HDCP に対応している必要があります。非対応品では、音声だけが出て映像が黒くなる症状が現れます。仕様表の対応欄を見てください。
音声は信号源が読む EDID で決まる
音声が出るかどうかは、変換チップの性能だけでは決まりません。信号源が HDMI 側の表示器の EDID を読み、音声形式を把握できるかが分かれ目です。
EDID に音声の記述がない表示器では、信号源は音声を送りません。この場合、映像は出ても無音になります。変換部が EDID を書き換える機能を持つかどうかが重要です。
OS の出力先を見る
変換後、OS の音声出力一覧に HDMI の名前が現れるか確認します。現れない場合は、EDID が正しく渡っていません。挿し直すか、EDID 保持機能のある製品へ替えます。
形式は PCM から試す
多チャンネルの音声は、変換部で扱えない場合があります。まず PCM の 2 チャンネルで音が出るか確認し、その後で目的の形式へ切り替えると切り分けが容易です。
変換方式別の比較
下表は、当社の試験台でミニ DisplayPort から HDMI への変換 5 方式を試した結果です。4K 60 Hz の信号を 4 時間流し、音声の有無と消費電力を記録しました。
数値は代表値です。信号源の世代と表示器の EDID によって変わります。
18 Gbps の余裕は小さい
HDMI 2.0 の 18 Gbps に対し、4K 60 Hz 4:4:4 の 8 bit は 17.8 Gbps です。余裕は 0.2 Gbps しかありません。HDR を加えると超えるため、4:2:2 か DSC が必要になります。
| 方式 | 出力帯域 | 音声 | 消費電力 | 4K 60 Hz |
|---|
| 受動 変換ケーブル | 出力なし | 出ない | 0 W | 不可 |
| 能動 変換 バスパワー | 18 Gbps | EDID 次第 | 1.0 W | 可 |
| 能動 変換 AC 給電 | 18 Gbps | 可 | 2.5 W | 可 |
| 能動 変換 HDMI 2.1 | 48 Gbps | 可 | 3.0 W | 可 120 Hz |
| ハブ 経由 変換 | 18 Gbps | 可 | 2.0 W | 可 |
設置シナリオ 2 件
変換のトラブルは、映像が出た後に音声で気づくことが多いです。導入時は映像と音声を別々に確認してください。
次の 2 件は、当社が構築を支援した現場の記録です。
変換部を動かさない
変換部は基板むき出しの製品もあり、荷重がかかると接触が不安定になります。HDMI 側に短い延長ケーブルを挟み、変換部を机の上で固定すると故障が減ります。
よくある質問
ミニ DisplayPort から HDMI への変換について、よく届く質問を 5 件にまとめました。音声の項目は、実際の問い合わせの半数を占めます。
機器の型番が分かれば、適合を個別に確認できます。
安い変換ケーブルでは映りません
能動チップが入っていない可能性があります。DisplayPort と HDMI は信号形式が違うため、受動のケーブルだけでは変換できません。
映像は出ますが音声が出ません
信号源が HDMI 側の EDID を読めていない場合に起きます。OS の音声出力に HDMI が現れるか確認し、EDID 保持機能のある製品を選んでください。
4K 60 Hz で HDR も出せますか
18 Gbps では 4K 60 Hz の HDR を 4:4:4 で送れません。4:2:2 に落とすか、HDMI 2.1 の 48 Gbps 対応品を選ぶ必要があります。
逆向きの HDMI から変換できますか
能動の変換器は向きが固定されているため、逆向きでは動きません。HDMI から DisplayPort へ変換する別の製品が必要になります。
電源を別に取る必要はありますか
短いケーブルなら bus 給電で足りる場合が多いです。長いケーブルや 4K では電力不足になりやすいため、AC アダプター付きを選ぶと安定します。
次のステップ
変換の可否は、能動チップの有無、音声の EDID、給電の 3 点でほぼ決まります。価格だけで選ぶと、この 3 点のどこかが欠けます。
信号源と表示器の型番、必要な解像度と音声形式を zongcarrie@zh-zong.com までお送りください。電話は +86 13543026126 です。動作確認済みの構成のご提案は https://zh-zong.com/contact/ で承ります。
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出典: VESA DisplayPort; HDMI Forum; VESA Standards