著者: ZONG 編集部 | ZONG 技術ガイド
Thunderboltドッキングステーションの画面数と給電の決め方Quick answer: 結論として、4K 60 Hzの2画面と85 W級の充電を両立するには、100 W給電と40 GbpsのThunderboltドックが必要です。画面数と給電は同時に決まります。65 W給電のホストでは2画面時に残りが5 W前後となり、高負荷が続くと充電が止まります。余力は20 W以上を目安に、電源容量まで含めて選んでください。
Thunderboltドッキングステーションの選定は、画面数、ポート数、電力収支を同時に決める作業です。3つの数字を表にすると判断が早くなります。4K 60 Hzの画面2枚で約25 Gbpsを使い、給電65 Wのホストでは残りが数Wまで詰まります。
画面数は帯域と給電から逆算する
4K 60 Hzの表示は1枚あたり約12.5 Gbpsを使います。2枚で25 Gbpsとなり、40 Gbpsの帯域には収まりますが、USB機器の通信と同時に流すと余裕は減ります。
給電はさらに厳しく、ホストの消費電力とドックの供給能力の差で決まります。高出力のドックでも、ホスト側の受電上限を超えて充電はできません。
60 Hzを保つための帯域計算
4K 30 Hzなら約6.2 Gbpsで済みます。60 Hzを優先するか、枚数を優先するかを先に決めてください。
高負荷時の電力収支
CPUとGPUが高負荷になると、ノートPCの消費は65 Wを超える場合があります。当社の測定では、動画書き出し中に充電が停止しました。
USB端子にも合計の電力上限がある
ドックのUSB端子には合計の供給上限があります。バスパワーのSSDを複数つなぐと電力が不足します。
ポート構成で失敗しやすい点
端子数は多いほど安全とは限りません。映像、USB、有線LANが同じ帯域を分け合うため、同時使用の想定が必要です。
給電専用の端子とデータ用の端子が分かれている製品もあります。接続図を先に描いてください。
DisplayPortとHDMIの混在
規格の違う映像端子を併用すると、変換チップの制限で片方が30 Hzになります。同じ規格で揃えると安定します。
有線LANは2.5 GbEまで確認する
1 Gbpsの端子が大半ですが、2.5 Gbps対応の製品もあります。社内ネットワークの実力と合わせて選んでください。
ケーブルは付属品の規格を見る
40 Gbpsを出すには0.8 m以下のThunderbolt認定ケーブルが必要です。長いケーブルでは20 Gbpsに落ちます。
比較表: 構成ごとの電力収支
下表は4K 60 Hzを前提に、構成ごとの帯域と給電の余力を並べたものです。数値は代表値で、機器により変動します。
余力が5 Wを切る構成は、負荷時に充電が止まる前提で設計してください。
| 構成 | 画面数 | 給電の余力 | 必要帯域 | 注意点 |
|---|
| ノートPC + 4K 1枚 | 1 | 65 W中25 W | 12.5 Gbps | 余裕は大きい |
| ノートPC + 4K 2枚 | 2 | 65 W中5 W | 25 Gbps | SSD同時使用で逼迫 |
| ノートPC + 4K 2枚 + LAN | 2 | 65 W中0 W | 25 Gbps | 充電が止まる例 |
| 据え置き運用 + 4K 2枚 | 2 | 100 W中30 W | 25 Gbps | 電源は135 W級 |
| 給電なしハブを併用 | 1 | 給電なし | 12.5 Gbps | ACアダプタが必須 |
設置シナリオ
電力収支が厳しくなる2つの場面を取り上げます。
どちらも画面上の不具合として現れ、原因が分かりにくい例です。
よくある質問
電力と映像に関する質問を5つ集めました。
回答は4K 60 Hzの運用を前提としています。
2画面で充電が止まるのは故障ですか
故障ではなく電力不足のことが多いです。給電の余力を確認し、消費の大きいUSB機器を外して試してください。それでも直らない場合は電源容量を見直します。
100 W対応ドックなら必ず100 W出ますか
出ません。ホスト側の受電上限までしか供給されません。65 W対応のPCなら65 Wで充電され、カタログ表示より実測値が重要です。
4K 60 Hzの3画面は可能ですか
多くの場合で帯域が足りません。40 Gbpsでも3枚目は30 Hzとなる例があります。解像度を下げると回避できる場合もあります。
ドックの電源は何Wを選べばよいですか
ホストへの給電に30 W以上の余裕を足して選びます。135 W級の電源なら2画面と周辺機器を同時に扱えます。余裕を削ると負荷時に足りなくなります。
USB-Cの安価なハブと何が違いますか
帯域と給電の上限が違います。USB 3.2のハブは10 Gbpsで、映像は1枚が現実的な範囲です。長時間の高負荷には向かないため、給電付きのモデルを選んでください。
次のステップ
画面数、ポート数、電力収支の3つを表にしてから機種を選ぶと、購入後の停止を避けられます。特に給電の余力は5 Wを切らない前提で見積もってください。
具体的な構成の相談は技術窓口で承ります。https://zh-zong.com/contact/ 、zongcarrie@zh-zong.com 、+86 13543026126 までご連絡ください。
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出典: VESA DisplayPort; USB-IF USB4; TIA Standards