著者: ZONG 編集部 | ZONG 技術ガイド
HDMI を DisplayPort に変換するときの実務条件Quick answer: 実務の結論は、給電付きのアクティブ品を選び、4K では 30 Hz を許容するか 60 Hz のための電源を確保するかの二択です。HDMI 2.0 の 18 Gbps は変換後の DP 側でそのまま出るとは限りません。HDCP 2.2 の記載があるかを購入前に確認してください。迷う場合は、給電端子と HDCP 2.2 の 2 点で絞り込めば候補は数点に減ります。
HDMI を DisplayPort に変換する場合は、変換チップへの給電と HDCP の透過が必須条件になります。バスパワーの小型品は 4K で 30 Hz が上限になる例が多く、60 Hz を求めるなら給電付きを選びます。条件を外すと、映像は出ても会議中に消える症状が起きます。
変換が通る条件と落とし穴
HDMI と DisplayPort は信号の形式が異なるため、変換には必ず能動的な処理が入ります。ケーブルやコネクタだけで形を合わせても、信号は通りません。ここを理解すると、商品選びの判断が速くなります。
もう 1 つの条件が HDCP です。市販の映像ソフトや配信を映す場合、保護の認証が通らないと黒画面になります。業務用の資料表示では問題が出にくいため、試験時には気づかないことがあります。
給電はバスパワーで足りるか
小型のバスパワー品は、電力の制約から高い帯域を扱えません。4K では 30 Hz に落ちる例が多く、フレームレートを上げると映像が途切れます。USB 給電の端子がある品を選ぶと余裕が生まれます。
HDCP のバージョンを確認する
HDCP 2.2 の映像を HDCP 1.4 の表示器へ渡す場合、変換チップが両方を扱える必要があります。仕様表に記載がない品は、試験で確認するしかありません。
音声の形式をそろえる
表示器が扱える音声形式は機種で異なります。多チャンネルのまま送ると無音になる場合があるため、ステレオへ落とす設定を用意しておくと安心です。
解像度と周波数の落としどころ
4K60 を維持できない場合、解像度を下げるか周波数を下げるかの選択になります。文字の細かさを優先するなら 4K30、動きの滑らかさを優先するなら 1920×1080 の 60 Hz です。
会議室では資料の文字が読めることが最優先になるため、4K30 を選ぶ例が多くなります。一方、監視カメラの映像を流す場面では 60 Hz が優先されます。
4K30 が許容される場面
静止画や資料の共有が中心なら、30 Hz でも実用上は困りません。カーソルが少し遅れて見える程度で、文字の判読には影響しにくいです。
60 Hz が必要な場面
動画の再生やカーソル操作の追従性が問われる場面では 60 Hz が要ります。この場合は給電付きの品と、対応する表示器の組み合わせが必要です。
方式別の条件比較
下表は、HDMI から DP への変換で選べる方式を条件別に並べたものです。数値は規格値と当社の設置時の測定を混ぜた目安になります。
給電と HDCP の列を見れば、自社の環境で使えるかどうかは判断できます。価格の差より、この 2 列の差のほうが影響は大きくなります。
表の使い方
まず表示器の最大リフレッシュレートを確認し、その数値以上の行を選びます。次に給電の列を見て、現地に USB 端子があるかを確かめます。
| 方式 | 上限解像度 | 必要帯域 | HDCP | 給電 |
|---|
| バスパワー アダプタ | 3840×2160 の 30 Hz | 10.2 Gbps | 1.4 のみ | 不要 |
| USB 給電アダプタ | 3840×2160 の 60 Hz | 18 Gbps | 2.2 対応 | 5 V 0.5 A |
| 給電付き 一体型 | 3840×2160 の 60 Hz | 18 Gbps | 2.2 対応 | 5 V 0.9 A |
| 産業用 変換器 | 1920×1080 の 60 Hz | 4.95 Gbps | 2.2 対応 | AC アダプタ |
| 光ファイバー 変換器 | 3840×2160 の 60 Hz | 18 Gbps | 2.2 対応 | AC アダプタ |
設置シナリオ
変換の成否は、試験のやり方でも変わります。ここでは当社が対応した 2 例を、試験の手順とあわせて紹介します。
どちらも、最初に短い区間で映し、そのあと本番の機器と経路へ移す順序で確認しました。
よくある質問
HDMI から DP への変換について、現場で受ける質問を 5 件選びました。HDCP と給電に関する内容が中心です。
回答は一般的な目安です。機器の世代によって結果が変わるため、最終確認は現地で行ってください。
変換しても音が出ないのはなぜですか
音声形式の不一致か、出力先の設定が原因の場合が多いです。表示器が対応する形式へ落とし、パソコン側の出力先も確認してください。
4K で 60 Hz が出せるか事前に分かりますか
仕様表に 3840×2160 の 60 Hz と給電の記載があれば可能性は高いです。記載がない場合は、短い区間での試験をおすすめします。
HDCP のエラーは画面に表示されますか
表示されない場合が多く、黒画面や一瞬の乱れとして現れます。切り分けには、保護のない資料映像で試す方法が有効です。症状が出る機器と出ない機器を並べると原因を絞れます。
変換器を介すると遅延は増えますか
増える場合があります。数フレーム程度の遅れは避けにくく、操作の追従性が問われる用途では実測での確認が必要です。試験では同じ操作を 10 回試すと差が出ます。
予備品は同じ型番でそろえるべきですか
そろえるほうが安全です。型番が違うと同じ症状の切り分けが難しくなります。改訂番号まで記録しておくと、交換のときの行き違いを防げます。
次のステップ
進め方は、表示器の上限を確認する、給電の経路を決める、短い区間で試験するの 3 段階です。この順序なら、本番の配線をやり直す回数が減ります。
組み合わせの相談は https://zh-zong.com/contact/ から送れます。メールは zongcarrie@zh-zong.com、電話は +86 13543026126 です。表示器の型番と必要な解像度を添えてください。
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出典: HDMI Forum; VESA Standards; VESA DisplayPort